~東洋医学で見る体の声~
「最近なんだか眠れなくてさ」
「私もー!寝つけないし、朝もすっきりしない」
「やっぱストレスかな? 寝る前にスマホやめたほうがいいのかな…」
——そんな会話、まわりでよく耳にしませんか?
西洋医学の視点では、不眠に対しては「睡眠導入剤」や「リラックス方法」といった、比較的共通のアプローチがとられることが多いですよね。
でも、東洋医学ではちょっと違う見方をします。
「眠れない」という同じ悩みでも、その“原因”は人によってまったく異なるかもしれないのです。
同じ症状でも、体の状態は人それぞれ

たとえば、東洋医学ではこんなふうに考えます。
- ストレスで気が上にのぼってしまっているタイプ
→ 気の巡りを整えてあげるケアが必要 - 心が疲れてエネルギーが足りないタイプ
→ 心血や気を補うような食事や休養が効果的 - 体に余分な熱がこもって眠れないタイプ
→ 体の熱を冷まし、落ち着かせることが大切
つまり、「同じ症状=同じケア」ではなく、
「その人がどうしてその症状になっているのか?」を大切にするのが、東洋医学の考え方なんです。
東洋医学は、体の“声”を聴く医学

東洋医学では、体の状態は日々変化すると考えます。
「季節」「感情」「食事」「睡眠」「生活リズム」……
そうしたものすべてが、体に影響を与え、不調のサインとして現れてきます。
「最近、声が枯れやすい」
「のどに違和感がある」
「本番前になるとお腹が痛くなる」
そんな小さな不調にも、それぞれの理由があります。
それを丁寧に見ていくと、自分の体がどんなふうにがんばっているのか、どんなケアを求めているのかが少しずつ見えてきます。
これから、あなたの“体の声”に寄りそっていきます
このコラムでは、これからさまざまな「不調」や「症状」をテーマに、東洋医学の視点からその背景とセルフケアのヒントをお届けしていきます。
とくに、音楽を愛する人たち——演奏者・バンドマン・シンガー・ライブ好きの方々に向けて、
「身体と心をいい状態でステージに立つ」ためのヒントになる内容を発信していきます!
🎤 たとえば、こんな声の悩みはありませんか?
- ライブ前なのに声が出にくい
- のどにイガイガが残って、思うように歌えない
- 歌っていると途中から声が枯れてくる
- 緊張するとのどが詰まる感じがする
これらの“声のトラブル”も、東洋医学では「声帯」だけでなく「体のバランスの乱れ」として捉えます。
その原因やタイプはさまざまで、「のどの乾燥」「ストレス」「気の不足」など、一人ひとり違うケアが必要です。
のど飴やうがいももちろん大事。
でも、それにプラスして「自分のタイプに合った内側からのケア」を知っていると、
声の出しやすさも、回復のスピードもぐっと変わってくるかもしれません。

音楽を続けるためには、身体と心のケアも大事な「練習」のひとつ。
これから一緒に、“自分の声と身体”を大切にしていくヒントを見つけていきましょう。
次回の投稿も、どうぞお楽しみに!


