ライブのあとに感じる“だるさ”5月のせいかも?
ライブハウスに響く重低音。
熱気、歓声、アドレナリン。
楽しいはずなのに、終わったあとに
「どっと疲れる」「なんだかイライラ」「寝つけない」
……そんな経験、ありませんか?
実はそれ、5月特有の“季節のゆらぎ”が関係しているかもしれません。
中医学(東洋医学)ではこの時期、「肝(かん)」という臓の働きが活発になりやすいと考えられています。
肝は「気(エネルギー)」の流れをコントロールする臓器。
情緒、筋肉、目、睡眠などとも深く関係しています。
春から初夏へと移り変わるこの季節は、心も体もゆらぎやすい時期なんです。
🎸 音楽と季節のバランスって、意外と大事。「肝」のゆらぎとは?

🎤 演者(バンドマン)なら…
夜の活動、練習や本番の緊張感、目や耳への刺激。
知らず知らずのうちに疲れがたまり、心と体のバランスが崩れやすくなります。
特に夜型の生活、不規則な食事は「肝」の負担に。
👩🎤 お客さんも…
ライブは体にとっては“プチ運動”+“強刺激”。
大音量、照明、熱気の中で長時間過ごすのは、思った以上にエネルギーを消耗します。
帰宅後の興奮で寝つけないのも、「肝」の高ぶりによるものかもしれません。
🎧 健康を意識している音楽好きさんにも…
「好きなことを楽しみつつ、無理せず心地よく過ごしたい」。
そんな人には、“がんばりすぎないセルフケア”がぴったりです。
🌿 5月のゆらぎを乗り切るヒント(中医学のやさしい養生)

「肝」をいたわる = “気の巡り”をなめらかに
こんな不調、ありませんか?
- なんとなくイライラ
- 胸がつかえる感じ
- ため息が増える
- やる気が出ない
- 目の疲れ・肩のこり
- 胃のあたりが重い
これらは「気のめぐり」が滞っているサインかも。
中医学では、ストレスや我慢がたまると「気滞(きたい)」という状態になるとされています。
そんなときは、気の流れをふんわり整えて、体と心を軽くしてあげましょう。
🍴 食べ物でリズムをととのえる「ゆる薬膳」
薬膳=むずかしそう…と思うかもしれませんが、
スーパーで買える食材でじゅうぶんです♪
🍽️ 肝をいたわるやさしいごはん
- シソ・ミント・春菊:香りで気をめぐらせ、リラックス
- セロリ・トマト:肝の熱を冷ましてイライラをクールダウン
- クコの実:目の疲れや集中力ダウンに。ヨーグルトにトッピングも◎
- ハトムギ・もち麦:むくみ・肌荒れ対策に。スープやおかゆに混ぜてOK
🫖 ライブや練習のあとに飲みたい「おうちブレンドティー」
おすすめブレンド:
ミント+陳皮(みかんの皮)+ジャスミン
→ すっきり爽やか。心がゆるんで眠りやすくなります。
コンビニのフレーバーティーでもOK!
「いい香りでほっとする」ことが大事です。
🍶 おすすめ薬膳酒(大人のやさしいセルフケア)
※飲める方のみ。1日おちょこ1〜2杯が目安です。

🌸クコの実となつめの薬膳酒
疲れ目・集中力・眠りが浅いときに
材料:
- クコの実 20g
- なつめ(種なし、半分にカット)4~5個
- 氷砂糖(お好みで)
- ホワイトリカー or 焼酎・ウォッカ 500ml
作り方:
瓶に入れて、冷暗所で2週間〜1ヶ月ほど漬けるだけ。
ほんのり甘く、やさしい香りでリラックスできます。
🍊陳皮とシナモンのすっきり薬膳酒
気分の沈み・ストレス・お腹の張りに
材料:
- 陳皮(乾燥みかんの皮)10g
- シナモンスティック 1本
- はちみつ or 氷砂糖 少量
- 日本酒 or 焼酎 500ml
作り方:
瓶に入れて2週間以上漬ける。1ヶ月寝かせるとまろやかに。
爽やかさとほのかな甘みが、大人な気分転換にぴったりです。
🧘♀️ “音のように”自分をととのえる 呼吸とストレッチ
- 深呼吸(5秒吸って、10秒かけてゆっくり吐く)
- 脇腹をのばすストレッチ(楽器演奏でこりやすい場所)
- ふくらはぎをやさしくもむ(長時間立ちっぱなしのあとに)
「気持ちいい」と感じる範囲でOK!
それだけで体の巡りが変わります。
🎶 音の力も“養生”になる
- ハードな音楽(日々)が続いた日は、自然音ややさしい弦楽器でクールダウン
- 自分の好きな音で「安心感」を得ることも、立派な養生
- 雨や川の音、鳥の声、ゆったりしたギターやピアノ
- 自分だけの「落ち着くプレイリスト」も◎
音楽のチカラは、心と体の回復にもつながります。
🎼 おわりに:音楽とカラダ、どちらも“いい響き”が大切

音楽は、自分の気持ちや体の状態と深くつながっています。
「最近、自分の“音”がくもってるな…」と感じたら、ちょっと立ち止まってみて。
5月は、自分をやさしくチューニングする季節です。
お茶を飲んで、深呼吸して。
自分をていねいに扱うことで、音楽も暮らしも、もっと心地よくなります。
中医学の知恵が、あなたの“音の調律”にそっと寄り添いますように。


